映画初心者サラリーマンの記録

映画初心者なりの感想や日常を記録したいと思います!

【比較】クルエラとジョーカーの違いは?【ネタバレあり】

f:id:kit_0522:20210831230828j:plain

youtu.be

 

 

あらすじ

1970年代、パンクムーブメント真っただ中のロンドン。
デザイナー志望のエステラ(エマ・ストーン)は、
夢と希望を胸にデザイン画の制作や裁縫に全力で取り組み始める。

しかし、カリスマ的なファッションデザイナー、
バロネス(エマ・トンプソン)との出会いをきっかけに、
エステラは狂気に取りつかれた“クルエラ”へと変貌していく。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/375940/story/

 


クルエラの印象

幼少期から観ていたディズニーアニメ版のクルエラといえば

  • 自分勝手
  • 自分がほしいものへの執着心が半端ない
  • 仲間をは手駒としか見ていない

他のディズニーヴィランと比較すると、
とんでもないパワーや知性があるわけじゃない

欲に忠実な、人間臭いヴィランという印象でした

この印象をエマストーン版ではどうなるのか?という期待感でいっぱいでした


ジョーカーとの比較


世間では「ファッション版ジョーカーだ!」と騒がれている本作。

クルエラがどんな経緯で、アニメ版の様な狂人に堕ちていくのか!?
と観客も期待してしまいますよね。

 

ここで言う「ジョーカー」とは、
ホアキンフェニックス版のことを指している前提で進めていきます。


①生い立ち


アーサー(ジョーカー)

  • 長年暮らしていた母親ペニー(以下母親)はアーサーと血縁関係はない(アーサーを養子として引き取っていた)
  • 母親からは「どんな時でも笑顔で」と言い聞かせられていた
  • 母親の交際相手がアーサーを虐待(母親は黙認)
  • アーサーを当時仕えていた「ウェイン」との子供だと思い込んでいた(妄想癖があった)


エステラ(クルエラ)

  • 良い子でいるように言い聞かせながらも娘の才能を認めていた(できる限り伸び伸びと育てようとしていた)
  • 実は母親「キャサリン」とは血が繋がっていないことが判明
  • 生みの親は後に上司になる「バロネス」だった
  • バロネスは妊娠を喜ばず、使用人に始末する様に伝える(キャサリンが引き取る)


②プロセス

アーサー(ジョーカー)

  • アルバイトの大道芸人(ピエロ)として仕事に就く(後に解雇される)
  • 母親の交際相手からのDVにより発作的に笑い出してしまう病気を患う(明記されていないが脳の障害によるものには違いないと思われる)
  • 世間の人々と価値観にズレがあり孤独と生きづらさを感じていた
  • 人を喜ばせたくコメディアンを目指していたが世間とのズレや病気により諦めざるを得なくなってしまう


エステラ(クルエラ)

  • 母親との死別後、ジャスパーとホーレスという浮浪児と出会い、10年間一緒に泥棒として生計を立てる
  • 変装時の衣装を制作する中でファッションの世界に行きたいと思う様になる
  • 誕生日にジャスパー達から憧れていた百貨店への仕事をプレゼントされる
  • ひょんなことがきっかけで憧れだったデザイナー(バロネス)にスカウトされる


③堕ちた原因

アーサー(ジョーカー)

  • DVを受けた古傷、日々感じる生きづらさ、憧れていた人から笑いものにされ唯一愛してくれていたと思ってた人が実はそうじゃなかったことを知り、負の感情が爆発してしまった

 

エステラ(クルエラ)

  • 母親「キャサリン」を殺してしまったのは自分のせいだと思い込み、今までクルエラを封印してきたのに、真犯人はバロネスだった。しかも、そのバロネスこそが自分の本当の母親だったことを知る。


共通点

・世間とのズレで生きづらさを感じていた

・自身を抑え込み続けてきたことで反動で爆発してしまった


2人の違い

アーサーは何年間も募らせていた世の中への「負の感情」の芽がどんどん伸び、
ジョーカーへと変貌したが、ジョーカー自体は本性ではないと思われる。


それに対し、クルエラは本性のようなものであり、
エステラは抑圧されたことでできた存在なので

この二人はある意味、正反対存在だと言える


又、闇落ちするまでのプロセスも大きく異なる。


アーサーはコメディアンを夢見て、日々研究にも勤しんでいたが
憧れていたコメディアンに笑いものにされ、
夢を見ることさえも否定される形となっていた。

しかし、クルエラは夢だったデザイナーの職に就けただけでなく
憧れのデザイナーに認められていた。


この様に比較していくと
2人の違いがよくわかると思いますので

それを踏まえて、もう一度それぞれの作品を観てみたいですね